ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取り組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジ 健幸創造宣言

従業員とその家族、そしてお客様にとって「強くてよい会社」であるためには、『私達一人ひとりの健康』が必要です。
私達自身が健康で生き生きしているからこそ、新しい『おいしい』を次々と生み出し続けることができます。私達自身が活力に溢れていると、提供する商品やサービスの魅力が増します。「強くてよい会社」で、私達のそしてお客様の幸せを創造しましょう。

代表取締役社長 佐藤雅志

ポッカサッポロサステナビリティ方針と健康経営

ポッカサッポロでは、飲料食品メーカーとして「商品やサービスを通してお客様の元気で健やかな毎日に貢献」し、真に社会に健康価値を届けることを目指しています。その実現のためには、従業員1人ひとりが健康と向き合い・実践し・実感し健康について自分の言葉で語れるようになることが重要であるという考えのもと、「語れる健康経営」をキーフレーズにポッカサッポロサステナビリティ方針を支える要素「H+ESG」のHを担う取り組みを強化しています。

目標として、2026年までにワークエンゲージメント偏差値54.0以上、プレゼンティーイズム35%以下を掲げています。推進にあたっては、サッポログループ健康経営推進事務局やエリア保健師、当社内の経営企画部門、各事業戦略部門等と連携しています。また、会社と労働組合の代表にて構成される全社安全衛生委員会において、年初に取り組み事項を計画策定し半期ごとに進捗確認しています。各現場での取り組みの推進においては、各拠点の安全衛生委員会・推進統括管理者に加え、各部のサステナビリティ推進リーダーが企画・推進パートナーとなり、両輪で「語れる健康経営」実現を目指しています。

  • サステナビリティ活動の全社推進にあたり、各部署に数名「サステナビリティ推進リーダー」を任命しています。
推進体制
推進体制

当年活動指針

  • 2026年ポッカサッポロ健康経営活動方針
    事業活動で培った知見・ノウハウを活かして健康経営を推進するとともに、お客様の心と体の健康を支える取り組みを行っていく。
    重点テーマ:◎運動習慣、◎血圧適正化、たばこ対策、メンタルヘルス
  • 2026年全社安全衛生委員会活動方針
    サッポログループ健幸創造宣言及び健康経営中期計画に基づき、安心安全に働ける職場環境を実現する

【実施徹底事項】

  • ながら運転を撲滅し、新テレマティクスを活用した危険挙動、事故削減を目指す
    ・・・ながら運転事故、違反0件
  • 有休取得促進・・・2026年度平均15日以上(26年4月~27年3月)
    • 促進実施⇒セルフライフステージ休暇とあわせて、チャレンジの土台となる健康増進・学習の促進
  • 生活習慣病健診受診促進
    ・・・40歳以上100%、35歳以上90%、婦人科健診(35歳未満)50%

【継続】

  • 運動習慣(週2回、1回30分以上)
    ・・・KPI達成(50%以上)、カフェテリアプラン利用促進
  • メンタルヘルス・・・カウンセリングサービスの認知度向上

多様な人財一人一人が、互いに健康への取り組みを支援し合う職場風土の醸成

「語れる健康経営」というキーフレーズにもあるように、従業員が健康について職場内外で語り合いながら真剣且つ楽しく向き合うことが人的資本・社会関係資本の価値を向上させ、商品・事業で提供できる健康価値や持続的な企業活動に繋がると考えています。

多様な人財一人一人が、互いに健康への取り組みを支援し合う職場風土を醸成し、意識・行動変容を促すことで、最終指標であるワークエンゲージメント指標の向上、プレゼンティーイズム損失の改善を目指しています。

<主な取り組みと実施率>

2025年は『社長と語る健康経営』と題して、トップメッセージや社長自身の健康への取り組みを従業員に配信するライブイベントを開催しました。
2022年から継続している『語れる健康経営一人一目標』は4年連続で9割以上の社員が設定し、社員一人一人の健康維持増進に向けて目標設定を部内で語り合い応援し合う場を設けて健康の自分ゴト化を進めています。
2024年から高血圧一次・二次予防のための環境整備として全拠点の共有冷蔵庫に「ポッカレモン100」を常備する『オフィスに置きレモン』施策を展開し、オフィスでの健康的な食生活を支援しています。
また、各部署のサステナビリティ推進リーダー向けに健康経営勉強会を毎年開催しています。サステナビリティ推進リーダーは各部への影響力の大きいメンバーを選出しており、「語れる健康経営」の考え方を各部に展開するパートナーとなっています。
その他、社長自らが全拠点を回って直接対話する社長キャラバンや心理的安全研修、1on1等のコミュニケーション施策を通して、職場のコミュニケーションを活発化するための取り組みを行っています。

主な取り組みと実施率
主な取り組みと実施率

一人一人の確実な健康維持増進

多様な人財が心身ともに元気で明るく前向きなエネルギーをもって次々と新しい価値を創出するためには、一人一人の確実な健康維持増進やライフワークバランスの確保が必要だと考え、ハイリスクアプローチ及びポピュレーションアプローチの確度を上げる取り組みを実施しています。

<主な取り組みと施策参加状況>

サッポログループ戦略マップ「いのちを守る」という考えに基づき、病気の早期発見のための生活習慣病健診受診徹底、婦人科健診受診促進、要精密検査受診徹底を進めています。

重点施策①重症化予防・・・永年の重点取り組み事項であったにもかかわらず、生活習慣起因の可能性がある疾患による休業が減少しておらず、項目別に見ると血管リスクが高い社員が多いことが分かりました。特定保健指導率・特定保健指導対象者割合ともには2021年からやや停滞していたこともあり、ハイリスク者へのアプローチに力を入れるべく、特定保健指導の実施率向上と対象者割合改善に取り組んでいます。2024年には社内事例を踏まえた特定保健指導対象者向け勉強会を実施した他、内臓脂肪を減らすため参加者間で競いながら体重を適正ペースで減少させるプログラム『ポッカサッポロ健康ダービー』を開始しています。

重点施策②有休取得促進・・・ワークライフバランス確保については長時間労働の削減に対して一定程度成果が出ているものの、過去より有休取得率が停滞していることが課題でした。2023年の全社安全衛生委員会にてに2026年までの在りたい姿と目標値を設定し、取り組みを加速させています。2024年は前年比1.3日増となり、単年目標値の13日を達成しました。
目標値:15日(2026年KPI)
在りたい姿:心身の健康の維持と増進(休ませる・鍛える)やリスキリング等の自己成長のために主体的に休暇を活用できており、それが社員一人一人のライフワークの更なる充実や成長に繋がっている
施策:半期5日取得徹底、部署ごとの有休推奨日設定、発信強化 等

重点施策③喫煙率低下・・・従業員のいのちを守る取り組みとして重点化しているものの、喫煙率低下が停滞している現状を踏まえ、トップダウンでの取り組みを強化しています。2024年から経営からのメッセージ発信、役員自らの禁煙チャレンジ参加を展開しています。また全喫煙者にアンケートを取り、禁煙・減煙意向のある方には拠点の安全衛生委員会から個別アプローチ等を進めることで、個別アプローチを強化しています。

その他、全従業員に対するアプローチ施策としては、サッポログループ生活習慣改善CP、サッポロビール健康保険組合ウォーキングCP、健康e-ラーニング等に積極的に参加しています。

  • 生活習慣改善CP参加率(ポッカサッポロ単独) 2024年 899人、2023年 921人、2022年 787人
  • サッポロビール健康保険組合ウォーキング参加人数(ポッカサッポロ単独) 2024年 357人、2023年 365人、2022年 399人
  • 女性の健康e-ラーニング受講人数 2024年 729人、2023年 483人、2022年 627人
  • 喫煙者向けアンケート(喫煙者対象)回答率 2024年 72%
  • 生活習慣改善勉強会(特定保健指導対象者向け)参加率 2024年 82%

<パフォーマンス指標>

ストレスチェック、エンゲージメントサーベイを統合した従業員意識調査について、2025年は回答率100%に達しました。
最終指標として重視しているワークエンゲージメント(偏差値)及びプレゼンティーイズム損失も経年改善しています。
また、「会社は健康的な生活をする支援をしているか?」の質問に対し、とても当てはまる、当てはまるの合計が2024年84%から2025年は88%と向上しました。
引続き多様な人財一人一人の健康を支援し合える職場風土を醸成することで、さらなる数値向上を目指します。

調査対象人数 調査対回答率 ワークエンゲージメント
(偏差値)
周囲からの
サポート
(偏差値)
会社や仕事における環境・状況
(偏差値)
ワークライフバランス「仕事による私生活の充実」
(偏差値)
ワークライフバランス「仕事による私生活への支障」
(偏差値)
プレゼンティーイズム(%)*
2021年 1016人 98.3% 52.3 52.9 52 52.2 49.4 36.8
2022年 1054人 96.6% 52.2 52.9 52 52.2 49.3 35.9
2023年 1060人 96.7% 52.5 53.5 52.4 52.5 50 35.5
2024年 994人 99.4% 53.2 54.0 53.6 52.9 50.8 34.6
2025年 895人 100.0% 53.3 54 53.9 53.4 51.4 34.4

偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

  • * プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

<重点課題の進捗>

生活習慣病健診受診率、婦人科健診受診率は年々着実に向上しています。
一方、特定保健指導の実施率が課題となっており、改善のため2024年から保健指導を本格的な内製化等の取り組みを開始しています。

2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度 KPI(2026年)
生活習慣病健診受診率(40歳以上) 84% 92% 93% 95% 100%
婦人科健診受診率(35歳未満) 26% 32% 61% 70.5% 50%以上
(全年齢)
特定保健指導対象者割合(40歳以上) 30.5% 29.2% 24.7% 27.4% 21.6% 20%以下
特定保健指導実施率 32.5% 32.5% 34.5% 53.8% 55%以上
喫煙率 21% 20% 21% 20% 17% 12%以下
有休休暇平均取得日数 8.3日 9.4日 11.9日 13.2日 13.7日 15日

社内外に広げるポッカサッポロの「語れる健康経営」

ポッカサッポロはレモンを原料とする商品を数多く展開しており、レモンを中心とした健康啓発の取り組みに特に力を入れています。

・骨の健康

トヨタファイナンス株式会社での骨密度測定イベントの様子
トヨタファイナンス株式会社での
骨密度測定イベントの様子

自社オリジナルの施策として、2021年から骨粗鬆症財団と連携した従業員の健康診断時の骨密度測定を行っています。

2023年はグループ企業を含めた700名を超える従業員が骨密度測定を行い、複数回実施をしている拠点での「レモンと骨の健康」に関する知識の認知率については、東京は55%(21年実施)から65%に、愛知は55%(22年実施)から71%に増加。さらに、生活に取り入れている従業員は東京は11%(21年実施)から19%に、愛知は18%(22年実施)から25%に増加しており、継続した取り組みが、骨の健康に対する意識を高めるだけでなく、行動変容に繋がっています。

社内に留まらず、パートナー企業様や自治体でも骨量測定と食生活啓発の活動を実施しています。

・食育活動

幅広い層にレモンという食材の魅力を届け食と健康への興味を引き出す取り組みとして、小学校での食育活動やパートナー企業様へのレモンと健康に関する講座などを行っています。

・レモン検定

2013年から行っている社内検定制度『レモン検定』は、2021年に『ヘルシーレモン検定』と名称を変え、内容についてもレモンの知識だけでなく国民健康栄養調査の結果や食事バランスガイド等の内容を含め、従業員が健康な食生活全体の知識を理解した上でレモンの健康価値を語れることを目指しています。

・研究成果

ポッカサッポロは、レモン果汁のリーディングカンパニーとして研究活動を通してエビデンスに基づきレモン丸ごとの価値を届けることを目指しています。直近の成果として、2023年9月に『レモン果汁の摂取が健常者の愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌と心理状態に及ぼす影響について』、2024年7月に『レモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響』を報告しています。

労災に関する具体的内容・対応

製造現場での取り組み

SCM本部が主体となり、労災0を目指して取り組みを推進しています。災害の情報は全工場にただちに水平展開する仕組みを取っており、各職場で同様の災害防止のためのリスクアセスメント、従業員の教育訓練を実施しています。
2025年8月現在、労災は1件(転落、不休労働災害)となっています。

<2025年目標と結果>

「安全感度の向上」
キーパーソンを活動の中心に置き、更なる啓蒙の活性化と安全知識の習得を促す
…全工場実施・継続中
安全カレンダー(スケジュール)の運用し、年間を通した安全活動を徹底して実施する
…全工場実施・継続中

全社での取り組み

2024年より、エイジフレンドリーの取り組みとして65歳以上の全社員対象にロコモチェックを実施しています。
目的:自身の健康状態を確認し健康リスクの軽減や予防策を考える時間をつくること、エリア保健師に個別に健康に関する相談できる関係性をつくること