おいしさと安全を支える技術
サッポロのものづくりは、原料の力を最大限に引き出し、おいしさと安全の両立を目指して技術を磨き続けてきた歩みに支えられています。ビールづくりで培った技術を起点に、飲料・食品領域にも研究を広げ、グループ全体として高い品質を生み出す技術基盤を築いています。
ビールのおいしさを生み出す技術
泡品質の安定的な実現へ
ビールの味わいにおいて、泡の品質は欠かせない要素です。泡の持続性やきめ細かさが、香りや口当たり、苦味の感じ方に影響することに着目し、泡の構造解析や泡保持性の研究を進めています。こうした取り組みが、「黒ラベル」が掲げる“飲み始めから最後の一口までおいしい”泡品質の安定につながっています。
ビールの鮮度を守る技術
ビールは、ビール中にわずかに存在する酸素による酸化によって品質が変化します。そこで、ビール自体の抗酸化力(還元力)を高めることが有効であり、これを可能にしたのが「フレッシュキープ製法」です。この製法は、社団法人日本農芸化学会平成12年度大会において、日本農芸化学会農芸化学技術賞を受賞しました。
AI商品開発システム「N‑Wing★」による革新
RTD(缶チューハイなど)の分野では、AI商品開発システム「N‑Wing★(ニュー・ウィング・スター)」を導入し、開発効率を飛躍的に高めています。約170商品のレシピと1,200種の配合データを学習し、原料の組み合わせや配合量を瞬時に提案することで、配合検討の時間を大幅に削減。熟練した技術とAIの知見を組み合わせ、新しいおいしさづくりに挑戦しています。
食品・飲料の技術
交流高電界殺菌法(HEF-AC)による殺菌時の品質保持
ポッカサッポロでは 、2014年より「ポッカレモン100」を中心とした果汁製品を製造するラインに、業界で初めて交流高電界殺菌法を導入しています。これは、食品中を電気が流れることで食品自体が発熱することに加えて電気的な殺菌作用が生じ、これらの相乗効果により、食品中の微生物を迅速かつ効率的に殺菌できる技術です。従来の加熱殺菌より熱にさらされる時間が短いため、熱による変色、加熱臭、ビタミンCの減少を抑え、より良い品質の商品のお届けを実現しています。
レモン技術開発部による素材加工技術
2025年には、レモン素材の価値探索や機能研究、技術開発を強化するため、「レモン技術開発部」を設立しました。例えば、レモンの搾汁残渣(ざんさ)(果物や野菜などを搾ってジュースを作る際に、液体を絞り取った後に残る固形物のこと)から新たな素材を生み出す加工技術の開発を進めています。将来的には、これまで十分に活用されてこなかった素材から新しい価値を生み出すなど、サステナブルな素材や商品づくりにつなげていきます。
▼100年続くレモン事業を目指して。ポッカサッポロが挑む「レモン素材開発」の裏側
https://www.sapporobreweries.com/stories/detail/20260529150647.html未来に向けたものづくりの進化
ビール・飲料・食品の技術を磨き続け、研究部門と現場が連携しながら“変わらないおいしさ”と“新しい価値”を生み出すものづくりを進化させていきます。技術の積み重ねと挑戦を通じて、未来のおいしさを確かな品質で届けていきます。