サッポロビールは創業期よりビールの原料研究・育種に力を入れており、これまで多くの大麦やホップの自社開発品種を世に送り出し、現在は、気候変動に対応する原料開発にも注力しています。
サッポロビールの原料の取り組みには品質、安定調達、環境との調和、社会との共栄(生産者との協働)という4つの目標を掲げた、他のビールメーカーにはない「フィールドマネジメント」という総合的な麦芽・ホップ調達活動があります。そして、そのフィールドマネジメントを推進するのは、育種、栽培、加工の知識と経験を有する「フィールドマネージャー」と呼ばれる麦芽、ホップのプロフェッショナルです。現在は大麦(関東、北海道、北米、豪州、欧州)とホップ(東北・北海道・北米・欧州)あわせて9名の「フィールドマネージャー」が国内外で活動しています。各担当エリアの生産者を訪問し、各地域、各生産者に畑の悩みごとから気候変動に関する対策まで幅広い情報交換やアドバイスを行い、生産者とより良い原料を一緒に造り上げていきます。
――――最初にフィールドマネージャーに任命されたときの気持ちはどうでしたか?
そうですね。面接時から一貫してフィールドマネージャーをやりたいと言っていたので、1つ夢が叶ったなと思いました。2年目でカナダの大麦育種担当になっていたのと、フィールドマネージャーになるための研修も会社で受けていたので、無事になれて良かったって気持ちが強かったですね。女性初のフィールドマネージャーということもあって、これから目指す後輩たちのモデルケースになりたいと気が引き締まりました。
現地では主に育種(品種改良)とフィールドマネージャーの2つ仕事を担っています。カナダには、毎年夏に1ヵ月、冬に1週間行っています。
育種の業務では、共同研究をしているカナダのサスカチュワン大学の先生や現場スタッフと一緒に品種についての研究のデータ分析やディスカッションをしたり、複数個所ある試験圃場で大麦の生育の評価をしたりしています。
フィールドマネージャーの業務としては、安定調達の取り組みとして生産者と畑の確認や求める大麦品質について意見交換をしています。あとは「LOXレス大麦」と「気候変動対応大麦」のそれぞれ新品種を開発し、現地で栽培すべく、製麦会社や生産者と話し合いを重ねています。どのようにしたらカナダの畑でも生育できるか、日々現地の方とコミュニケーションを取りながらいろんな実験を行っています。
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