持続可能な麦芽・ホップ調達
サッポロビールは「真においしいビールは良質な麦芽とホップから生まれる」という信念のもと、原料調達において徹底したこだわりを貫いてきました。原料は農産物であり、産地の気候や環境によって品質や収量が左右されるため、生産者との継続的な対話と丁寧な品質管理が欠かせません。そこで、育種・栽培・加工に関する専門知識と経験を持つフィールドマネージャーが中心となり、世界中の生産者と向き合いながら、安定した品質と持続可能な原料調達を支えています。
フィールドマネジメントによる確かな品質
フィールドマネージャーは世界各地の生産者を訪れ、地域や生産者ごとに作成した「フィールドカルテ」をもとに、大麦やホップの品質を細かく確認し、より良い原料を得るための取り組みを生産者とともに進めています。
こうした取り組みは、原料を“畑からともにつくる”というサッポロビールの姿勢そのもので、生産者との協働を通じて、良質な大麦・ホップを育てていく重要な役割を担っています。
良質な麦芽・ホップを世界中の仲間から
大麦やホップは気候の影響を受けやすく、高品質な原料を安定的に調達するためには、産地の分散と信頼できるパートナーとの連携が大切です。フィールドマネージャーが世界中の生産者と関係を築きながら、品質の確保と調達の安定化を実現しています。これらの取り組みは、お客様においしいビールを届け続けるための基盤となっています。
環境に配慮した麦芽・ホップの採用
気候変動による病害や干ばつ、長雨などによる収量減のリスクに対応するため、品種開発や農業技術研究に加え、環境負荷の低減につながる麦芽・ホップの採用にも積極的に取り組んでいます。
その象徴的な例が、環境負荷を抑えた麦芽「クライムトレイス(Clim Trace)」を日本で初めてビール製造に採用したことです。これはフランス大手製麦会社スフレモルト社が製造する麦芽で、原料となる大麦の栽培時に土壌分析を行い、必要最小限かつ最適な施肥にとどめることで環境負荷を低減しています。
クライムトレイスは2025年にYEBISU BREWERY TOKYO の数量限定ビールに使用され、2026年4月にはさらに進化した「リジェノヴァ(Regenova)」が同じくYEBISU BREWERY TOKYOの数量限定ビールに使用されました。こうした取り組みは、世界の生産者との強い連携によって実現したもので、環境に配慮したものづくりという姿勢を象徴しています。
日本の大麦・ホップを未来へつなぐ
サッポロビールは創業当初から、大麦とホップの両方の「育種」に取り組む世界でも珍しいビール会社です。これまでに数多くの優良品種を開発し、世に送り出してきました。気候変動の影響が深刻化する中、新たな品種開発や農業技術研究は、国産大麦・国産ホップを未来へつなぐために欠かせません。これまでも、そしてこれからも、生産者と協働しながら国産原料の持続的な発展を支えていきます。