持続可能なサプライチェーン構築
人権の尊重
人権デュー・ディリジェンス
優先的に調査する原料の特定
サッポログループは、人権デュー・ディリジェンスの一環として、主要事業である酒類事業および食品・飲料事業において調達する原料を対象に、サプライチェーン上流における人権リスクの把握と対応を進めています。
優先的に調査する原料の特定にあたっては、米国国務省「人身取引報告書」や「児童労働リスクマップ」、Amnesty Internationalの国別レポートなどの国際的な情報を参照し、当グループが調達する農産物等について、人権リスクの観点から整理・検討を行いました。
その結果、農産物等の原料のうち、特に児童労働や強制労働に関するリスクへの配慮が重要と考えられる原料として、パーム油、茶葉、コーヒー豆、カカオ豆、砂糖・液糖、粗留アルコールを、優先的に調査する原料として特定しています。
あわせて、当グループの主要事業を支える原料である大麦(麦芽)、ホップ、レモン、梅についても、優先的に人権リスクの確認を行う原料と位置づけています。
これらの原料については、サプライヤーとの対話や情報確認等を通じて人権への影響の把握を進めるとともに、リスクが認められる場合には、適切な是正・改善対応につなげています。
具体的な取り組み
サッポログループは、人権尊重を企業活動における重要事項として位置付け、「サッポログループ人権方針」に基づき、グループパートナーの人権を尊重し、人種、民族、国籍、信条、性別、宗教、障害の有無、性的指向、性自認などの理由により不当に差別されることのない職場環境を確保しています。
サッポログループは、「サッポログループ人権方針」に基づき、グループパートナーの人権を尊重するとともに、人種、民族、国籍、信条、性別、宗教、障害の有無、性的指向、性自認などの理由によって不当に差別されることのない職場環境を確保しています。
国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に沿って、人権デュー・ディリジェンスプロセス(①影響評価、②評価結果の統合と対処、③追跡調査、④情報開示)を事業活動のプロセスに組み込み、継続的に進めています。人権への影響を定期的に評価し、回避・防止・緩和のための実行策を講じ、その内容を開示します。
その確認として、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、人権デュー・ディリジェンスプロセス①影響評価②評価結果の統合と対処③追跡調査④情報開示の構築と実施を継続的に進めています。サプライヤー様との関係強化を通じ、サッポログループ人権方針に沿った持続可能なサプライチェーンの構築をしてまいります。
また、サプライヤー様との協働を通じ、人権方針に沿った持続可能なサプライチェーンの構築を進めてまいります。
サプライチェーンにおける取り組み
サプライチェーンにおいては、当社事業の主要原料となる麦芽、ホップ、レモン、梅、および人権に関するリスクが高いと判断される原料※について、優先的に状況を確認することとしました。
また、サッポログループは2022年10月よりSedexに入会しております。Sedexとは、企業がグローバルサプライチェーンにおける労働条件を管理・改善するためのオンラインプラットフォームを提供する非営利団体で、企業や組織が責任ある持続可能なビジネス慣行を改善し、調達活動ができるようにするための、世界最大のサプライヤーエシカル情報共有プラットフォームです。これらも活用しながら人権尊重に関する取り組みを更に確実なものにし、お取引先の皆様と協働してその取り組みを進化させてまいります。
※ 米国務省人身売買報告書、児童労働リスクマップ等情報より総合的に判断しました。
優先確認対象原料:パーム油、茶葉、コーヒー豆、大豆、カカオ豆、液糖、粗留アルコール
差別や嫌がらせのない明るい職場つくり
サッポログループは、従業員の人権を尊重し、差別や嫌がらせのない明るい職場環境をめざして、各種施策に取り組んでいます。
人権侵害の防止とハラスメントの撲滅に向け、相談窓口の設置とともに、マネージャー、従業員に対する教育・啓発活動を推進しています。
- 全従業員対象
毎年ハラスメント撲滅のweb研修を実施、約8,000名が毎年受講しています。
職場の従業員同士が考え合う機会の創出、ハラスメント発生時の対応についての研修も実施しています。 - 管理職対象
健全な職場運営を目指し、ハラスメント撲滅・心理的安全性・1on1・アンコンシャスバイアスなどの研修を毎年実施しています。
ハラスメント研修では、実際に相談を受けた際のマネージャーとしての具体的な対応方法等を内容に含んでいます。なお、相談窓口において相談者の情報を扱う関係者には「守秘義務」の誓約書を取り付け、相談者の特定につながる情報が関係者外に漏洩しないように慎重に対応しています。
社内webテキスト(画像)
外国人技能実習生について
グループの連結子会社において、外国人技能実習生の雇用に関する調査を実施し、2025年12月現在、グループ企業1社に4名が在籍しております。外国人技能実習生の受入状況を継続的に確認し、適正な受入と人権尊重の確保に努めていきます。
サッポログループのグリーン調達基本方針
(2013年2月28日制定、2024年11月14日改定)
サッポログループは、すべての事業分野で提供する商品及びサービスに伴う原料、資材、物品等の調達において、安全、品質、価格、サステナビリティ対応等にあわせて以下の項目に配慮した選定を行なうことで持続可能な社会を目指します。
1. 環境汚染物質削減
環境を破壊したり、人の健康に被害を与えるような物質の使用および放出が抑えられていること。
2. 省エネルギー・省資源
製造や輸送、使用段階での資源やエネルギーの消費が少ないこと。
3. 生物多様性への配慮
- 環境負荷低減や社会・地域貢献等で生物多様性の保全へ取り組んでいること。
- 資源を持続可能な方法で利用していること。
- 森林破壊を防止すること。
4. リデュース可能
減量化、再生材料使用、長寿命化等で、廃棄物の発生抑制につながること。
5. リユース可能
そのままの形状で、同じ用途に繰り返し使用可能なこと。
6. リサイクル可能
リサイクルし易い素材や再生材料を使用しており、素材ごとの分離・分解・分別が容易で、廃棄となっても資源として有効利用がしやすいこと。
7. お取引先様の取り組みへの配慮
環境マネジメントシステム導入等で環境保全や環境情報公開に積極的なお取引先様により製造・販売されたこと。
サプライヤー様との協働
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジの取り組み
国内外の一次サプライヤー様に対して「サッポログループ調達基本方針」と環境や人権などの社会的課題に関する事項も含む「サッポログループサプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」を周知し、その内容を確認したことを示す同意書の提出を求めています。また「サステナビリティ調達アンケート」により継続して自己評価して頂いており、弊社調達ガイドラインへの理解と協力を高めています。
サプライヤー様への「マーケティング方針説明会」
サッポロライオンの取り組み
サプライヤー様に公正・公平なビジネスの機会を提供し、定められた方針や手順に従って調達を行っています。また、「安全・安心・本物志向」への営業体制を強化し、原材料・商品のトレーサビリティ・品質・価格の選別を徹底するとともに、生産現場、商品規格内容、物流システム・サービスなどの確認を継続しています。
サプライヤー満足度調査の実施
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジの取り組み
サッポログループ調達基本方針に沿って調達活動が行われているかを確認・検証するため、「サプライヤー満足度調査」を行っています。特に改善が必要と思われる項目には、速やかに対応し、サプライヤー様との関係強化を図っています。
サプライヤーのサステナビリティ活動状況を確認する評価活動および交流会を実施
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジの取り組み
「サッポログループ サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」に明示している具体的取組内容の各項目につき、「サステナビリティ調達アンケート」により、継続して自己評価して頂いております。また調達ガイドラインについては署名による同意をいただくことも進め、弊社調達ガイドラインへの理解と協力を高めていきます。
2025年度「サステナビリティ調達アンケート」実施状況
人権デュー・ディリジェンスの一環として、サステナビリティ調達アンケートを実施しました。対象企業は、サッポロビール社送付:68社、ポッカサッポロ社送付:86社
主要調達先(上位154社)のうち、サステナビリティ調達ガイドラインを満たす企業の割合はアンケート回収結果からは100%となりました。また「サッポログループ調達基本方針」「サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」への同意書取得を進めており25年12月現在、100%のサプライヤー様よりご提出いただいています。
サッポロビールにおけるサプライヤー様評価
サッポロビールでは、年に1回、担当者によるサプライヤー様のお取り組みの評価を実施しています。評価結果は各サプライヤー様にフィードバックするとともに、必要があれば改善を促すなどの定期的な個別コミュケーションを行っています。サプライヤー評価実施数は、2024年は原料34社、資材21社でした。
サプライヤー様面談
サッポロビールでは、取引規模が大きいサプライヤー様に対し、毎年、サプライヤー様面談を実施しています。この面談は、サプライヤー様と当社が互いの事業発展と課題解決に向けて、率直な対話と相互理解を深める重要な機会と位置づけています。
具体的には、品質、技術開発、サステナビリティなど、多角的な観点から意見交換を行い、互いの強みを活かした課題解決と価値創造を目指しています。特に、GHG(温室効果ガス)削減を中心としたサステナビリティへの取り組みは重点テーマの一つであり、サプライヤー様GHG排出量の一次データ化に向けたサポートなど、現状確認を超えた具体的な取り組みを進めています。
これらの取り組みを通じて、サプライチェーン全体の持続的な発展と、より大きな社会的価値の創出を追求しています。
サッポロビールにおける新規サプライヤー様評価
サッポロビールでは、新規サプライヤー様に対し、取引開始時に環境及び人権等の社会的問題がないことも確認しています。またお取引を始める際に事前に品質リスク診断を行い、診断内容に応じて工場視察等のコミュニケーションを行っています。
パートナーとの連携とコミュニケーション
サッポロビールの取り組み
ポッカサッポロフード&ビバレッジの取り組み
国内外の原料サプライヤー・生産者とは、収穫、果汁の搾汁時期など適宜、生産地を訪問して直接意見交換を行い、品質や安定供給などを見極めています。
また、資材関連のサプライヤーとは、既存品の品質向上に加え、包装資材の軽量化、環境にやさしい材料の開発などについて技術交流を進め、パートナーシップを強化しています。
地中海エリアでのレモン収穫風景
サッポロライオンの取り組み
主要食材については、生産地や加工場の定期的な視察により、意見交換を行っています。また、パートナーシップを活かした新たな商品開発にも取り組んでいます。例えば、安心できる大手取引先様と組んで、オリジナルの「ジンギスカンのたれ」を完成させ、サッポロライオンの主要店舗で使用しています。
※ライオンオリジナルソースは終了しました


調達に関するコンプライアンス研修を実施
サッポロライオンの取り組み
サッポロライオンは、サプライヤー様に公正・公平なビジネス機会を提供し、定められた方針や手順に従って調達活動を行っています。その一環として、独占禁止法(独禁法)や中小受託取引適正化法(取適法)の遵守についての研修を役員や商品グループの担当者のみならず、本社や全店舗の責任者を対象に定期的に実施することとしています。
今後も、商品グループの担当者に定期的に全社的な取り組みとして定期的に社内の教育ツールやeラーニングを用い、コンプライアンス教育を推進していきます。
研修会では、独禁法における優越的地位の濫用行為の禁止や、下請法における禁止事項について、具体的な事例を交えて説明しました。
原料へのこだわり
サッポロビールの取り組み
自社研究部署による原料評価
サッポロビールは、ビールなどの原料調達の際に研究部署による原料の評価を行っています。原料開発研究所の原料ソリューショングループと北海道原料研究グループでは、原料となる大麦、麦芽、ホップおよび副原料について、その特性や成分を分析し、ビール、発泡酒といったさまざまなカテゴリーの原料としての品質を確認しています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの取り組み
ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、新規に取り扱う原料について、豊富な経験から得られた独自の評価基準によるリスク評価を行っています。採用にあたっては、最近話題となっているフードセーフティー、フードディフェンス※の観点からも評価し、必要に応じ現地の工場や農場を訪れて監査し、採用可否の判断や指導を行います。
また、継続的に使用している原料についても、衛生・品質状況を計画的に工場監査し、確認・指導を続けると共に、原料の品質規格情報の確認も実施しています。
※フードセーフティー
製造・供給工程上の想定される危害因子のリスク評価・管理により、汚染の防止及び低減を図り、食品の安全を確保する取り組み。
※フードディフェンス
意図的、人為的に食品に危害が加えられることを防ぐ取り組み。
サッポロライオンの取り組み
サッポロライオンは、常に「安全・安心・本物志向」を第一に考えています。お客様に提供する食材は、商品の安全性や供給の安定性、物流体制、過去の実績、業界での評価などを吟味して、安全で信頼できる仕入先から調達しています。
産地直送の食材は、定期的に産地を訪問し、生産方法や加工工程、加工工場の衛生状態を見極めたうえで仕入れを行っています。また、生産者との相互理解を深め、さらなる品質向上につなげるため、生産者の皆様を首都圏店舗にお招きして、お客様への提供状況を直接ご覧いただいています。産地直送以外の製品・加工品については、定期的な工場視察などにより品質の維持・向上に努めています。