自然共生社会の実現
サッポログループ生物多様性保全ガイドライン
(制定日2012年2月27日、2026年7月1日改定)
事業活動が生物多様性に与える影響を認識し、環境負荷を最小に抑えるとともに回復に貢献する活動を通じて、生物多様性の損失ゼロ、ネイチャーポジティブの実現につなげます。
環境負荷の最小化
- 事業活動の全段階における脱炭素、資源循環の推進
- 事業拠点の地域特性に応じた水に関する課題解決
貢献活動
- 地域のステークホルダーとの連携による自然保護の取り組み
- 従業員の生物多様性に対する意識を高めるための教育
サッポロビールは創業当初から、大麦とホップ両方の「育種」に取り組んでいます。育種は、品種の交配・選抜を長い年月にわたって繰り返す取り組みです。大麦とホップの両方を育種し、サッポロビール独自の原料調達システム「フィールドマネジメント」でそれらを調達することで、お客様に「おいしさ」と「安全・安心」を提供しています。
開拓使麦酒醸造所から続くホップの育種・研究の成果の一つとして、今なお作付けされている優良品種「信州早生」種があります。病気に弱く栽培が難しいホップの育種・研究で培ったノウハウは、生産者への栽培指導でも発揮され、「協働契約栽培」を通じて良い原料の調達に役立っています。
気候変動が引き金となり、異常気象に伴う農産物の病害や干ばつ、収量減などのリスクが高まっています。たとえば、大麦では収穫時期の降雨を原因とした「穂発芽」や「赤かび病」などへの懸念が北海道などにおいて増加しています。栽培上、品質上のこうした課題に対して、サッポロビールは育種に関する知見やノウハウをもとに、農業性にも優れた高品質な品種開発を行うことで、解決を目指しています。
東京農業大学オホーツクキャンパスと進める共同研究・調査
サッポロビールは、地球的規模での食料・環境問題の解決に貢献するため、2017年7月に(当時のサッポロホールディングスとして)学校法人東京農業大学と包括連携協定を締結しました。食品や関連産業の活性化に貢献できる活動や、商品開発への支援を通じた国際協力活動などに積極的に取り組んでいます。サッポログループはこうした産学連携によるパートナーシップも活用しながら、気候変動によるリスクに向き合うとともに、リスクを機会に変え、安全・安心で高品質の原料調達と持続可能な生産活動へとつなげていくことに努めています。東京農業大学とサッポロビールは現在、ホップの根系の発達が乾燥など水ストレスへの適応能力を高めているのではないかという仮説を立てながら、根系発達の品種間差異について共同研究を進めています。
“雨に強く、おいしい”大麦を世界で初めて発見
ビール原料の大麦は、収穫期に雨が増えると畑で種子が発芽することがあり、このような現象を「穂発芽」と言います。「穂発芽」した大麦は原料として使えなくなります。その一方で雨への耐性を強めると、品質が低下するという課題がありました。こうしたなか、サッポロビールは降雨量増加への耐性とビールのおいしさを両立させた大麦を世界で初めて発見しました。新品種として改良を重ね、2035年までの実用化を目指しています。
2023年6月ASBC Meetingで「気候変動に強い性質を持つ大麦」を発表
工場緑化、周辺環境の保全
サッポロビール九州日田工場は、日田市街を一望できる高台に立地しており、「自然との調和」、「地域との共生」をコンセプトに工場緑化、周辺環境の保全に取り組んでいます。
「自然との調和」の取り組みとして、工場内にはビオトープ園があり、生態系の保全にも取り組んでいます。
「地域との共生」として、施設を一般開放し、来場者に自然と触れあう機会を提供するとともに、星の芝生広場の花壇を活用して、近隣保育児童向けに花植体験の機会を提供しています。
同サイトで紹介している日田高瀬の森応援団活動等とともに、工場内外の環境の向上に顕著な功績のあった工場として、令和6年度緑化優良工場等九州経済産業局長表彰を受賞しました。
ぶどう栽培を通じた共生社会、地域の絆づくり
サッポロビール株式会社と日本航空株式会社(以下JAL)は共同で、「サッポロビール グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」にて、地域の皆さまとの絆づくりや地域活性化活動を継続的に行っています。2021年から両社の従業員にてぶどうの苗木の植え付けや収穫などを行っており、また2024年からは北斗市立石別中学校の生徒様、先生、および市役所職員様との共同作業を開催し、毎回、約30名のご参加を頂いています。同日には生徒様へ両社の仕事内容の紹介を行う等、次世代育成につながる活動も行いました。サッポロビールとJALは、これからも共に協力し、地域振興の取り組みを通じて貢献していきます。
絶滅危惧種保護の取り組み
サッポロビールは長野県と、絶滅が危惧されている「ライチョウ」の保護などに向けた普及啓発と体制構築を目的とした「生物多様性保全パートナーシップ協定」を2017年に締結しました。2016年よりサッポロ生ビール黒ラベル缶製品の売り上げの一部を寄付し、信州の環境保全活動を応援しています。
- 環境基本法において6月5日を「環境の日」、6月の1か月間を「環境月間」として定め、環境保全活動の普及等を行うこととしており、長野県でも全県的な活動を展開します
森を守る活動
檜山振興局
2008年5月、サッポロビールと北海道森と緑の会檜山支部の2者による檜山の「森林づくり活動に関する協定書」に調印し、乙部町や江差町など管内の7つの町と協働。檜あすなろ(ひば)を等を植え、ふるさとの森をよみがえらせる「檜山の森づくり」に協力しています。
お得意先との協働によるキャンペーンの実施
サッポロビールは、コープさっぽろ様と北海道の3者共同による「北海道の森を元気にしよう!」キャンペーンを2013年から継続して実施しています。これは対象商品をお客様がご購入いただくと1本につきCO2約100gにあたる1円(ワインは1本につきCO2約1000gにあたる10円)を相殺するものです。
この取り組みを通じ、北海道の森林保全活動に貢献するとともに、売り上げの一部から「コープ未来の森基金」に寄付しています。
耕作放棄地をレモン園地へ
大崎上島町でレモン生産振興を目的に、現地でレモン農業を手掛けるポッカサッポロでは、後継不在の農地引継ぎ、耕作放棄地の再生等を実施しています。
高瀬の森応援団活動
サッポロビール九州日田工場では、2002年に大分県が推進する「企業参画の森づくり」第1号企業として、高瀬生産森林組合とともに同組合所有の山林で、下草刈り、枝打ち、除伐などの森林保全活動を開始しました。当初の予定期間5年を満了後も、工場のコンセプトでもある「環境との共生(自然との調和)」「地元との共生」を実現させるため、現在も森林保全の企業ボランティアとして、「日田高瀬の森応援団」活動を継続しています。高瀬生産森林組合、高瀬緑の少年団員と協力し取り組んでいます。
里山保全の推進
サッポロビール九州日田工場では、大分県日田市の「千年あかり」のイベントに参加しています。「千年あかり」は秋の天領まつりと同時開催されるイベントで、竹灯篭3万本が豆田町、花月川の周辺を埋め尽くして幻想的な風景をつくり出します。杉の名産地として有名な日田市では、「千年あかり」の灯篭用に竹を伐採することで、近年の竹林の増加による森林被害を食い止めることも、目的のひとつとされています。九州日田工場では、竹灯籠作成や灯籠点火に参加し、地域との共生、環境保全に取り組んでいます。
清掃活動を通じた地域環境保全活動
サッポログループ各事業会社では、オフィス、工場、店舗周辺の清掃活動を実施しています。また地域で行われている河川や商店街の清掃にも参加しています。こうした取り組みは【ごみ拾いSNS「ピリカ」】で紹介しています。今後も、地域への日頃の感謝を表すとともに、環境保全・社会貢献活動を通して地域に貢献してまいります。
地域とともに実施している主な環境美化活動
| 北海道 | 恵庭市 | 「恵庭市クリーンウォーキング」への参加 |
|---|---|---|
| 福岡県 | 福岡市 | 「ラブアースクリーンアップ福岡」への参加 |
| 東京都 | 渋谷区 | 恵比寿・広尾・東地区主催の清掃活動へ参加 |
| 静岡県 | 静岡市 | 「おまちクリーンキャンペーン」への参加 |
| 千葉県 | 船橋市 | 「ふなばし三番瀬クリーンアップ」への参加 |
| 静岡県 | 焼津市 | 「やいづビーチクリーン大作戦」への参加 |
各工場で参加しているアダプトプログラム
| サッポロビール 仙台工場 | 宮城スマイルリバー・プログラム |
|---|---|
| サッポロビール 静岡工場 | しずおかアダプト・ロード・プログラム |
| サッポロビール 九州日田工場 | 水郷の町クリーンアップ制度 |
| サッポロビール 岡山ワイナリー | 「おかやまアダプト」推進事業 |
| ポッカサッポロ 名古屋工場 | 北名古屋市公共施設アダプトプログラム |