道なき荒野をカイタク!世界にSAPPOROを届ける夢を追いかけて

ー挑戦するサッポロビール社員にインタビューし、カイタク(=開拓)をテーマに仕事への姿勢を聞くー
海外事業を担当する荒木万理子さんは、東南アジアやオセアニアの国々へ輸出事業のサポート業務を担当しています。
さまざまな課題が生じる海外事業に日々挑戦する荒木さんに、業務への想いと仕事の醍醐味についてお伺いしました。
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荒木万理子
サッポロビール 海外事業ユニット Export & License事業部 営業第1グループ。 大学でフランス文学を学び、在学中はパリに1年間留学。
2013年4月に新卒入社。東海北陸と関信越で流通営業に従事した後、首都圏にて営業施策の立案、需給や物流業務を経験。
海外事業の拡大に伴い、2024年国際事業本部へ異動し、グローバル企画部を経て
2026年に輸出需給・営業サポートを中心とした現在の業務に就く。
2児の母として、オンとオフを切り替えながら家事と業務の両立を図っている。

サッポロビールは1964年の米国向けビール輸出から海外展開を開始し、
現在の展開エリアは北米・APAC・欧州と広がり、売上収益は2014年の約380億円から2024年には1008億円へと成長しています。
海外事業はグループの成長ドライバーのひとつです。

国際事業本部に異動して感じたのは、「世界でサッポロビールが求められている」という事実でした。
とりわけ海外専用商品である「SAPPORO PREMIUM BEER」は右肩上がりの成長を続けています。

「サッポロ」と名前を出すだけで現地の反応が変わる——ブランドそのものに価値があることを、業務で実感しました。
「日本で一番歴史のあるビール」「星のマーク」「サッポロという地名」といったブランドに価値がある。
「そこにいるだけで価値がある」ような存在なのです。メーカーとしてこんなにうれしいことはありません。

海外でそれほどまでに評価されているのは、国内事業でのブランディングや、品質にこだわった製造・販売を
地道に積み重ねてきた実績があるからだと思います。
日本国内での強い存在感があるからこそ、
世界各地でも「サッポロ!ああ、いいよね!」と言っていただけているのだと思います。

私の所属する「Export & License事業部」は、その名の通り、国内外の自社工場から販売国への輸出、
また海外にあるビールメーカーでのライセンス生産によって製品を供給しています。
アジア・オセアニア・ヨーロッパにて、ビジネスを推し進めていく契約やマーケティングを適切に管理するとともに、
営業担当は駐在や出張で現地をマネジメントする業務を行っています。

私は営業サポートとして香港・シンガポールをはじめとする東南アジア・
オセアニアを担当していますが、コア業務の1つとしては、各国の担当営業が現地の販売代理店から受けた注文を集約し、
どの国がいつまでにどれくらいの商品が必要で、どこの工場で手配し、
どのように出荷配送するかを調整する需給業務があります。

ベトナムには自社工場、オーストラリアとマレーシアにはライセンス契約で委託製造している工場がありますが、
ブランドの成長や外部環境の変化に合わせて最適化をしながら、現場と連携しています。
数量は大きくありませんが、「ヱビスビール」も日本から韓国、台湾、オーストラリアなどへ輸出しています。
またオーダーを受けるだけではなく、戦略に合わせてサプライ・チェーン・マネジメント(SCM、資材調達)の観点から
調整を行ったり、販売国の法律やルールに合わせた印字・表記など商品仕様の確認、
販売国毎に実現可能な形にできるよう、準備を進める立場でもあります。
例えば2026年に創業150周年記念企画の「SAPPORO PREMIUM BEER オリジナルデザイン缶」が全世界で発売されますが、
日本を含め全世界でのデザイン缶発売は初めての挑戦です。
日本で発売されるデザイン缶は、海外事業で「シルバーカップ」と呼んでいる
SAPPORO PREMIUM BEERブランドを象徴する形状の缶を使った商品であり、私もとても楽しみにしています。


創業150周年記念企画 SAPPORO PREMIUM BEERオリジナルデザイン缶 日本と世界各国で数量限定発売決定!

 

その他にも、経営の意思決定のサポートや、国際的な有事が発生した際の
対応に向けた情報収集、さらには業務を効率化するための改善策の立案などを行ってきました。
チームで連携しながら、各国の営業、販売代理店、現地工場の担当、
貿易関連のステークホルダーとコミュニケーションを取り、発生するさまざまな課題を解決しています。
まるでバレーボールのリベロのように、降ってくる球を拾っていますね(笑)。

国際事業が成長する大きな戦略として、未開拓の国々への進出があります。私が携わった国ではモンゴルがありました。
営業担当が現地の販売代理店と契約を締結した後、私の方でどのように商品を調達し、
モンゴルに届けるか物流の仕組みを営業担当や販売代理店と一緒に詰めていきました。

モンゴルの場合は、大分県の九州日田工場およびベトナム工場で製造した
商品を海上輸送で中国へ運び、そこからは陸路で首都ウランバートルを
目指します。営業、販売代理店、工場、商社の担当者とさまざまなやり取りをしてきたので、
2025年夏に現地で発売されたときの喜びはひとしおでしたね。とても大変でしたが、やりがいを感じた仕事でした。

ビールを製造して、出荷して、届ける。そのプロセスに関して何かあれば、円滑に進むよう対応することも私の役割です。
何かトラブルが発生した際は、現地の工場とやり取りをして現状を確認する一方で、
商品を発注した国の担当者にも状況を共有し「そちらの在庫は大丈夫ですか?」と
情報を集め、解決策を導いていきます。

日本ではありえないことが起きるのが海外事業です。言語や考え方、時差
などの違いもあるため、トラブルが起きたときに見極めるべきは「事実とゴール」です。起きている事実は何かを突き止め、
どうすれば無事に輸出ができて、売上につながるのか。
状況に翻弄されず、あくまでゴールを見失わない。
 
探偵みたいですけど、事実が何かを突き⽌め、どうやったらクリアに
できるか。⽬的を⾒失わず、突き進むのが私の仕事のスタイルですね。

海外事業に携わるメンバーは、みんな豪快で勢いがあり、前向きです。
一人ひとりの裁量も大きく、自分が「これがいい!」と思ったら周りを
巻き込みながら引っ張っていく人が多いですね。

サッポロブランドへの愛が強くて、海外のパートナーに対しても商品の背景にある哲学を熱く語ることができる。
「サッポロの商品を世界中に広げるのが夢!」という情熱がある方がすごく多く、
私も感化されて、「がんばらなきゃ!」と日々感じています。

そういった熱意のあるメンバーに加え、専門性の高い新たな人材も増やし
ながら、ビジネスの確実性を高めていこうとしています。それぞれの分野のプロがいますから、
知りたい事実が分かるメンバーの席までダッシュで行って、「教えてください!」と飛び込んでいっています。

私は入社以来、たくさんの人々に助けていただきました。現在の海外事業のメンバー、これまで一緒に働いてきた社員、そして取引先の方々。
サッポロビールの社員は、誰かのために頑張る人がたくさんいます。社風ですね。
同じ目標に向かって誰かのために。うちの会社のいいところだと思います。
私自身も、今まで助けてもらった分、誰かのために頑張りたいです。

ブランドに誇りを持つことは、海外の工場やメンバーにも共通する社風になっています。
サッポロのスピリットを伝え、共感することでひとつになる。
私の担当エリアでも、サッポロベトナムがまさにメンバーたちがぎゅっとひとつになって、もう一段階上のフェーズに上がろうとしています。
各国の販売代理店の方々にも、サッポロのストーリーを乗せて、
ビールという商品を売ってもらっていると実感しています。

今は海外事業を希望している方が多いですが、私の場合、実は元々国際事業への異動は希望していませんでした。
 
仕事と子育てを両立しながら働く中で、キャリアに対しては守りの考えを
持っていた時期もありました。それでも、学生時代の経験も含め、
元々海外には興味があり、いつか挑戦してみたいとどこかで思っていました。
入社以来、国内の営業や企画の業務で、目の前の課題に向き合い続けてきた経験が、今の力につながっています。

サッポロビールの海外事業はまだまだ発展途上です。未来への希望を感じるからこそ頑張れます。

「SAPPORO PREMIUM BEER」は海外専用商品として開発しましたが、
サッポロという会社を象徴するシンボリックなブランド感が強いので、
この商品の広がりとともに、サッポロビールという会社の認知が世界に広がっていけばいいなと思います。

今後のキャリアについては、まず、これからも拡大していくだろう国際事業で学んだことを活かして尽力していきたい。

もうひとつは、新規事業です。時代の変化とともに、新たに会社が挑戦することを大きくすることにトライしたい。
海外事業でも「SAPPORO PREMIUM BEER」のノンアルコールビールを発売しているので、
例えばそういった未知の領域を開拓することも今後は重要になると思います。

たくさんのことを学び、ゼネラリストになって、新たに蒔かれた事業の種を大切に育てて、大きく成長させる。
みんなのことを見守りながら、応援したい。「自分が前に立つというよりかは、全体がうまく回ることを考える。」
そんなスタイルも、子育てを通して自然と身についたものだといいます。
子育てでマルチタスクへの対応も鍛えられましたね(笑)。

新たな事業がうまく育ち、会社として成果を出し、担当の社員が輝く。
結果を残すのは私でなくてもいい。その風景が見られれば、私は大満足です。

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