育児と生成AI開発を両立!柔軟な働き方で叶える新たな道

2025年09月04日
サッポロビールの若手社員にインタビューし、カイタク(=開拓)をテーマに仕事への姿勢を聞くシリーズ企画の第5回。「どこでも勤務制度」を活用して、テレワーク中心でDX推進業務に取り組み、双子を育てながらサッポロ独自の生成AIツール「サッポロ相棒」の開発を担った山下春来さんにお話を伺いました。
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山下 春来

サッポロホールディングス DX企画部所属。2019年4月入社。データ解析の業務を軸に、生産やマーケティング、AIによる需要予測などの業務に携わる。
約1年間の産休育休を経て、現職では生成AIツールの活用推進を担当。

私はサッポロホールディングスのDX企画部に所属し、主に生成AIツールの開発と活用推進に携わっています。

2025年の2月に当社ではグループ約6000人の社員が利用できる独自の生成AIツール「SAPPORO AI-Stick」を導入しました。通称、「サッポロ相棒」です。

開発の約半年前に現在の部署に異動し、私ともう一人の担当者で導入に向けて取り組みました。開発から導入まで5カ月しかなかったので、かなり急ピッチの作業でしたね。

前部署でもAIを活用した需要予測のプロジェクトを担当していたこともあり、社内の資格取得支援制度を利用し、AWS(アマゾン ウェブ サービス)認定の「ソリューションアーキテクト アソシエイト」の資格を取得しました。サッポロ相棒もAWSを基盤として採用しているので、これまでの業務や専門的な学びが役立ちました。
私が所属しているDX企画部は東京の本社勤務となりますが、サッポロ相棒の開発に関する業務は、ほとんど自宅がある愛知からテレワークで行いました。それを叶えたのが、2024年3月から導入された「どこでも勤務制度」です。

私は2022年10月からの約1年間、産休と育休を取得しており、2023年の終わりに復職しました。復職後も東京の本社勤務だったのですが、夫は愛知の会社に勤務。

サッポロビールでの仕事にはやりがいを感じていたし、続けたい。でも、家族と一緒に愛知で暮らしたい。

今後どうすべきかと悩んでいた時、2024年3月に「どこでも勤務制度」がスタートすることを知りました。

リージョナル型社員を対象に「どこでも勤務制度」を導入

「どこでも勤務制度」は、居住するブロック以外の業務をテレワーク中心で遂行できるものです。

この制度を利用すれば、自宅がある愛知からでも、テレワーク中心で本社の業務を行えるように。月に数日、本社に出社している以外は、テレワークで働いています。
タイミングよく制度が開始されたことで、家族と暮らしながら仕事を続けることができ、とにかくありがたいと感じました。ただ、最初は、月に数日だけの出社で円滑に業務ができるかとても不安でしたが、職場のメンバーはとても気心が知れていて、これまでのコミュニケーションの積み重ねがあったので「大丈夫だ」という直感を信じ、思い切って利用することを決めました。

2024年3月の制度スタートと同時に活用し始め、今も愛知で暮らし働いています。

日々のルーティンは朝、起きてから子どもたちにご飯を食べさせ、8時過ぎに家を出て保育園に送り届け9時前から仕事を始めます。お昼休みは全力で家事をこなす時間。今は短時間勤務をしているので、定時より30分早い夕方5時に仕事を終えます。仕事後は、保育園に迎えに行き、帰ってすぐにお風呂に入れて、7時ぐらいにご飯、8時に寝かしつけて1日が終わります。

テレワークで心がけているのはコミュニケーションです。会議の時はカメラをオンにして、できるだけ発言するようにしています。

話をキャッチアップできていないと感じたら、すぐにメンバーに電話をして確認。月に数日の出社日は、できるだけ対面での打ち合わせが多い日に合わせています。
そして、技術的に分からないことはすぐに調べ、メンバーにも聞きます。AIは技術の進歩が早いので隙あらば気になる情報をチェックしていますね。

日々、実感するのはメンバーの心遣いです。本当にありがたい環境で働かせてもらっていると思います。だからこそ、テレワーク中心の働き方が業務の支障にならないよう心がけています。
サッポロビールには「カイタク」というキーワードがあります。辞書で「開拓」を引くと、「山野・荒れ地などを切り開いて田畑にすること」と書いてありました。私の中では「次につながっていくものを生み出すこと」が開拓であると捉えています。

生成AIという生まれたばかりのテクノロジーを活用して、社員が業務を変革できる基盤を整えていく。どこでも勤務制度を利用して、テレワーク中心で本社の業務を他のメンバーと遜色なくこなしていく。

新たなテクノロジー、新たな働き方に挑戦すること、それが私の「カイタク」であると感じています。

サッポロ相棒を活用して「そんな方法もあるんだ!」と業務の方法が変わり、どこでも勤務制度に私が挑戦したことで誰かのキャリアの選択肢が増えるきっかけになる。そんなカイタクになるといいですね。
高校時代に理系の道へ。「自分たちの身体ってどのように成り立っているのだろう」と関心を持ち、大学では生物工学を選択。大学院では生物工学専攻でバイオの研究をしていました。大学院時代にビール工場の見学に行ったときに、巨大なタンクで酵母などを制御しながら美味しいビールを製造する技術に感動し、就職希望はビール会社の一択。

2019年に入社し、最初の約2年間は価値創造フロンティア研究所でビール工場のデータ解析に携わりました。

大学院時代には、タンパク質を研究。アミノ酸配列は、まさにデータの宝庫。その時期に初めてプログラミングも学びました。入社後、「大学院での学びが業務でも活きる」と実感することが何度もありました。

2021年には、サッポロビールの改革推進部に異動。いわゆる「ものづくり」から、AIによる業務改善という異なるフィールドに移ったのですが、私の中では違和感はありませんでした。工場のデータ解析をしていた時も、「会社の課題を解決するには、工場のデータを研究することも重要だけれど、それだけでいいのだろうか?」という疑問が心の片隅にあったからです。

改革推進部では、部門を横断するようなバリューチェーンの中での課題解決に取り組みました。手探りでしたが、データ活用や解析が会社全体に貢献できる技術だと少しずつ確信していきました。

会社としても2022年から「全社員 DX 人財化」を打ち出し、DXによる成果創出を全面に押し出しましたので、最前線のところで業務ができているというやりがいはとても感じていました。

「全社員DX人財化」を目指し、3年目のグループ全社員向けeラーニングをスタート

そして、現在の「サッポロ相棒」へとつながっていきます。生成AI活用の基盤が整ってきたので、今度はどのように業務を変えていけるか、課題を解決できるかに挑戦していきたいです。
各部署から、生成AIに対する要望が寄せられています。その一つひとつに対応して、成果を出していくことが、さらなる活用につながっていくと思います。コミュニケーションを大切にしながら、いろんな人の意見を聞きながら進めていきたいと思います。

新しい技術を活用して、それぞれの部署をつないでいく。

「こんな世界になったらいいな」を描いて、それを実現する戦略立案の仕事にも携われたらいいですね。
大学時代、中華料理店でアルバイトをしていました。そのバイト仲間とよく飲みに行った居酒屋がありました。そこに、サッポロラガービール、通称「赤星」が置いてあったんです。

みんなでワイワイ言いながら楽しく飲んだ思い出があります。みんな赤星が大好きでしたね。今も私のお気に入りは赤星です。

何かをやり切った後のビールは本当に美味しいですね。中学から大学までバレーボールをしていて、夫も当時の仲間なので、最近はメンバーを集めて体育館でバレーボールを楽しんでいます。

運動した後に飲むビールはすごく美味しい! 平日も、仕事に子育てに頑張った後のビールは自分へのご褒美ですね。
サッポロビールには「誰かの、いちばん星であれ」というビジョンがあります。(※)

日々の仕事では、生成AIのことで疑問が生じたら、思い出してもらえる存在になりたい。
生成AIによる業務変革が、美味しいビールをお客さまに提供することへとつながっていくものだと考えています。

サッポロビールが、お客さまのいちばん星になることを目指したい。そこへとつながる技術を育んでいきたいと思います。

(※)2026年7月の事業持株会社への移行に伴い、新しい企業理念体系を策定しました。
サッポロビール経営理念/行動規範

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