■背景
サッポログループ物流は岡山~千葉、TSネットワークは東京〜岡山間で長距離トラック輸送を行ってきましたが、全国的なドライバー不足やCO₂排出量削減の必要性といった共通課題を抱えていました。日本通運は、顧客マッチングの知見を活用し、両社の輸送需要を組み合わせることで、3社による効率的な鉄道ラウンド輸送スキームを構築しました。
■取り組み概要
本スキームでは、サッポログループ物流がサッポロビール岡山ワイナリーからサッポロビール京葉湾岸物流センター(千葉)へ輸送する製品と、TSネットワークが大井保税センター(東京)から岡山流通センターへ輸送する製品を、31フィートコンテナにて、鉄道でラウンド輸送します。これにより、往路・復路ともに積載率を高め、空コンテナ回送を削減。鉄道輸送へのモーダルシフトにより、安定的な輸送能力の確保と環境負荷低減を両立します。
■効果
・トラック不足対策およびBCP強化長距離区間を鉄道輸送に置き換えることで、ドライバーの拘束時間を年間約1,400時間短縮し、将来的な人員不足リスクに備えるとともに、輸送モードの複線化による安定供給(BCP*1)を実現します。
・輸送効率化異業種間でのラウンド輸送により、往復の積載効率を向上させ、空回送を削減。輸送コストと資源の有効活用を促進します。
・CO₂排出量削減トラック輸送(約678km)から鉄道輸送への切り替えにより、1運行あたり両社で約1,167kg(削減率76.9%)のCO₂排出量を削減。年間では約168tの削減効果を見込んでいます*2。
■今後について
3社は今回の取り組みを継続的な協業の第一歩と位置づけ、将来のトラック不足や自然災害などの物流課題に対応するため、定期的な協議を行いながら持続可能な輸送ネットワークの構築を進めてまいります。
*1: Business Continuity Planning、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画
*2: NXグループのCO2排出量可視化ツール、「エコトランス・ナビVer2」による試算
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