食の安全・安心を支える確かな分析技術
価値創造フロンティア研究所において、サッポログループの商品の安全性やおいしさを保証するための様々な分析検査を担っています。
食の安全を脅かす化学物質や有害微生物から商品を守るためには、これらの有害物質を正しく検出し評価するための分析検査技術が必要です。また、栄養成分をはじめ商品の様々な成分量を検査することでおいしさが保たれていることを確認する必要があります。サッポログループでは研究所組織の中に分析専門チームを置くことで、常に最適な分析検査技術を活用できる体制となっています。研究所の分析専門チームならではの確かな技術によって商品や原料の安全性をしっかり確認し、さらに製造現場の安全なものづくりにも研究所の分析技術を活用しています。
それだけではなく、分析専門チームでは鍛え上げた分析検査技術によってR&Dの可能性をさらに広げることにも貢献しています。中でも香り成分を詳細に分析する技術に力を入れており、特徴的な香りをもつクラフトビール開発などのオンリーワンの商品づくりに役立てています。
サッポロビールは基礎研究から工場まで一気通貫した微生物管理の取り組みを通じて、お客様に安全・安心かつおいしい生ビールを提供しています。 ビールは抗菌性のあるホップの苦味成分やアルコールを含むため、微生物が極めて生育しにくい飲料ですが、中にはビール中で増殖できる微生物もいます。ビールの品質を変化させる微生物(人体に害を与えるものではありませんが)は熱処理で殺菌できますが、今は非熱処理のいわゆる生ビールが主流です。生ビールを製造・出荷する工場では、容器中の数個の微生物も迅速に検出し、仮に検出された場合でもそれがビール中で増殖できるかを判定する高度な管理技術が必要です。
1990年代前半にサッポロビールはPCR法を活用したビール増殖菌の判定方法を開発しました。近年開発された、より簡便な方法のLAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification)法により、目視で60分以内にビール増殖性を判定でき、工場での管理に役立てられています。
この一連の取り組みで、サッポロビールは日本農芸化学会から「2021年度農芸化学技術賞」(※)を受賞しました。